ルーマニアご来訪者の皆様へ~防犯の手引き~

「ルーマニアご来訪者の皆様へ~防犯の手引き~」
「2001年の邦人被害内容」
在ルーマニア日本大使館より上記資料の配布がありましたので、そのままここへ掲載します。

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在留邦人の皆様へ

平成14年2月
在ルーマニア日本大使館


「ルーマニアご来訪者の皆様へ~防犯の手引き~」の配布について

 今般、昨年度作成いたしました上記資料につきまして改訂いたしましたので、在留邦人の皆様にお届けいたします。ルーマニアにおける昨年の邦人被害状況等最新の情報を掲載しておりますので、ご一読の上、ご参考にされるとともに、当地出張者等への参考資料として適宜利用していただければ幸いです。
 また今後、同様の被害に遭われた際にはお手数ですが大使館にお知らせいただきますようご協力お願いします。

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ルーマニア御来訪の皆様へ
~防犯の手引き~

平成14年1月1日
在ルーマニア日本大使館

当地ルーマニアでの滞在が、安全で快適なものとなるよう是非ご一読されるようお願いします。

1.犯罪被害の多いところ
 ブカレスト・ノルド駅、市中心街、議会宮殿、革命広場等の観光名所等で偽警察官による窃盗被害が多発しています。また混雑したバス、市電、トロリーバス及び地下鉄車内等では、刃物を使用し鞄等を切り裂く手口のスリ被害、町中ではひったくり被害が多発しています。

2.犯罪に遭わないためには
(1)犯罪に遭わないための共通の注意点
○ターゲットにならない
 犯罪者は、ターゲットを捜し観察しています。考え事をして佇んでいたり、高価なアタッシュケースや金目の物を身につけたり、所持金を持っていると推測させるような行動をとらぬよう心掛けましょう。時々周囲に気を配り、隙を見せないことが重要です。
○犯罪多発地域には近づかない。行くときは十分気をつけて。
 特にノルド駅周辺は、ガイドブック等で安宿を紹介しているため、旅行者が集まり、それを狙う犯罪者も多数集まっています。
○一人歩き、夜間の外出は避ける。
 複数でいれば安全というわけではありませんが、各々が注意すれば、被害に遭う可能性は低くなります。(複数いるからといって、油断はできません)また、夜間には、犯行も大胆になったり、手口も荒っぽくなるので、特に用もなければ外出は控えた方が無難です。また夜間は徘徊している野犬も多くその点でも危険です。
○所持金品の分散化
 現金等はファスナー付きのポケット等に分散して収納し、不運にして犯行に遭遇しても、被害を最小限に抑えられるように工夫しましょう。内ポケットに入れるのも有効です。
○凶器を示されたら無抵抗
 銃、刃物等を相手が所持していたら抵抗は絶対に止めてください。犯人自身興奮している場合が多く、何をするか判りません。安全第一です。
○二次災害の防止(犯人を追わないこと)
 犯人を追いかけたところ、犯人から攻撃されることがあります。凶器を持っていたり、共犯者が周辺にいたりして加勢される場合もあり危険です。


(2)被害の多い財産犯罪に遭わないための注意点
 ひったくり、スリ、偽警察官等を中心に被害に遭わないための方策を御参考まで。
○親しげに声を掛けられた時から警戒態勢
 道を尋ねたり、困ってもいないのに、声を掛けてきたら要注意。まともに対応することはせず、毅然とした態度で突っぱねてください。相手との距離を十分保ってください。
○建物から出てきたとき
 建物から出てきた際に、不意をつかれ、ひったくり等に遭う例もよくあります。銀行等の入っているビルから出てきたような時は、特に注意し、所持品をしっかりと腕に抱え込むなどし、周囲に注意をはらう癖をつけると良いでしょう。
○混雑する乗り物の乗車は控える
 混雑するバス等に乗るのは、わざわざ被害に遭うようなものです。犯人たちは容易に貴方を囲める状況にあります。バッグを胸や腹部に抱えていても、犯人達は混雑を利用し刃物等で鞄を巧妙に切り裂き財布等を抜き取ってしまいます。
○数人に囲まれる状況になったらすぐ離れる
 数人に囲まれる状況になったり、接触される、押される等の状況があった時には、スリの犯行に着手されており、気付いた時にはすでに遅いということがよくあります。周囲にグループがいたら接近を避け、十分な間合いを保ちましょう。
○”幕”には要注意
 スリは犯行時に手元を隠すための「幕」となる鞄やコートを等を抱えていることが多く、このような人が接近してきたら要注意です。距離をおき接触されないようにしてください。
○自動車内に物を放置しない
 車外から見える所にバック等を放置しないようにしましょう。
○背負うバック等には貴重品を入れない
 順番待ちで列に並んでいる時に、背後から圧力を感じたら、刃物で背負っているバック等を切り裂かれたりして在中金品を抜き取られていることがよくあります。背負っているものに貴重品を入れるのは絶対に止めましょう。
○タクシーを利用する際は信頼できる会社のものを利用
 白タクの利用は止めてください。トラブルの元です。また普通にタクシーを利用する時も料金メーターには注意してください。メーターに細工をしていることがありますので、値段の上がり方が異常に早いと感じた時は早めに降りることをお勧めします。
○うまい話にはのらない
 ノルド駅周辺には、安い宿泊所の紹介をすると称して、旅行者に声を掛けては、宿泊先に連れて行き、実際の値段より数倍~10倍以上の高い宿泊料や手数料を請求したりする例が多発しています。こういう話にはのらないようにしてください。


3.被害に遭遇してしまったその場の措置
(1)犯罪別の被害時の措置
[1]偽警察官に遭遇したら
 相手にせず無視して、直ぐに離れるか、大使館でなら(財布等)見せても良いと告げてかわすか、しつこい者なら、声を出して助けを求めたり、近くに電話があれば955番(警察)を回すか、とにかく人通りが多い場所に逃げるようにしましょう。
[2]ひったくり、スリに遭った場合
 ○被害品の回復は諦めてください。盗んだものは共犯者にリレー式に手渡され、近くの怪しいと思った人物は既に被害品を持っていません。
 ○犯行直後に被害に気付いた場合で、犯人が明らかな場合でも、追いかけることはやめましょう。相手も興奮しているうえ、複数の犯行の場合も多く、思わぬ所から攻撃されたり、隠している凶器を使用することも考えられます。
 ○直ぐに被害に気付き、居合わせた人に協力を求めても、報復を恐れ、犯人を捕まえるのに協力してくれる人はあまりいないようです。


(2)犯罪被害に遭われた後の措置
[1]警察への通報~盗難の場合などは、被害品はまず戻りませんが、警察署に届け出てください。管轄する警察署がわからない場合でも、955番に通報すれば教えてくれます。
[2]被害にあったクレジットカードの会社等への連絡:当地にはカード会社の支店はありません。予め連絡先をメモして保管しておくのがよいでしょう。
[3]お手数をかけ恐縮ですが、大使館にも被害をお知らせ頂くようお願いします。
大使館では、治安当局に取り締まり強化の要請をしたり、分析して他の在留邦人、邦人旅行者のために、お役に立てるよう情報を活用いたします。
[4]旅券等の再発給:旅券が盗まれたら、警察で被害届を出し、被害受理証明書の発行を受け、大使館で再発給の申請をして下さい。旅行傷害保険等の請求をされる場合も、証明書の発行を受ける必要がありますが、警察が、明らかに犯罪によるものと認定しない限り発行できませんが、旅券等が被害品に含まれる場合は、証明書を発行してくれることが多いようです。


4.緊急連絡先等
急に番号が変更される場合もありますので必ず事前にご確認ください。
(1)緊急電話
 [1]警察  : 955
 [2]消防  : 981
 [3]救急車 : 961  民営:973、976、978
 [4]救急病院: 962
 [5]病院  : 230-0106、-0610、-4953(フロレアスカ病院)
(2)人口記録情報管理局<滞在許可>:679-4545  所在地:Str.Luigi Cazavillian Nr.11
  電話では質疑に回答してくれません。事務所に出向く必要があります。
(3)通訳<法務省認定>:Simona Miclos/222-2152、Email Pop/321-3987


在ルーマニア日本国大使館
開館時間:9:00~13:00、14:30~17:00(土日祝祭日は閉館)
電話:210-0790~2、夜間:17:00~翌8:00及び土日祭日は留守電
Fax:210-0272
領事用緊急電話:092-60-1090


5.とっさの時のルーマニア語
○「助けて!」=アジュトール!
○「泥棒!」=ホッツ!
○「警察!」=ポリツィア!
○「偽警察官!」=ポリツィスト・ファルス!(発音に注意!ファルスウと発音すると男性器を意味します。)
○「警察を呼んでくれ!」=ケマツィ・ポリツィア!
○「病院」=スピタル
○「救急車を呼んでくれ!」=ケマツィ・サルバーレア!
○「消防車を呼んでくれ!」=ケマツィ・ポンピエリ!
 ※日本語の「火事だ!」に相当する端的な言葉はない。
○「日本大使館に電話して!」=スナツィ・ラ・アンバサーダ・ジャポニエイ!

おわり


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2001年の邦人被害内容
~こんな例がありました。参考にしていただいてご注意ください!~

2002.1.1

 1. 1月上旬(30代前半男性)~偽警察官
 ブカレスト市内オボール市場付近の路上において、夕方、男に声を掛けられ、まともに相手にしていなかったところ、前方で待ち伏せていた3人組の男に囲まれ、警察官の身分証明書を見せられ、身体検査に応じたところ、現金約80$入りの財布を抜きとられた。


 2. 1月下旬(50代半ば男性)~置き引き
 ブカレスト市内キャピトルホテル向かいの公衆電話で夜間、通話中に足元に置いていたバッグ(カメラ、時計等在中)を置き引きされた。


 3. 3月上旬(30代前半男性)~ひったくり
 ブカレスト市内ポサダ通りで現金及び旅券在中のバックを抱え夜間歩行中、後から来た若者風の男2名にバックをひったくられ、逃走されたもの。


 4. 5月上旬(50代前半男性)~スリ
 ブカレスト市内を夕方以降観光していたところ、気がつくと財布が亡失していた。


 5. 5月下旬(30代半ば男性)~窃盗
 友人のルーマニア人女性の家に泊まり、同女と一緒に黒海方面へ旅行に出かけた後、再び同女宅に帰ったところ、置いていた荷物の中から現金千$、腕時計、CDウォークマン等が両親あるいは同女の恋人に盗まれていた。


 6. 5月下旬(20代半ば女性)~窃盗未遂
 ブカレスト市内ウニリ広場からモールに向かうバスに昼間乗ったところ、バスは混雑しており、荷物を前に抱えていたにもかかわらず、男がひっついて離れずにいたところ、気がつくとバックが鋭利な刃物で切られていた。中身は無事だった。


 7. 6月中旬(30代半ば男性)~偽警察官
 ブカレスト市内パンテモリン2世通りで夜間電話をしていたところ、両替を呼びかける男が話しかけたと思ったらその後すぐに警察官と称するものが現れ、荷物検査を強要された際に財布に在中していた百$札を抜き取られた。途中で偽警察官であることはわかったが、逆上を恐れて何も言えなかった。


 8. 6月中旬(年齢不詳男性)~偽警察官
 ブカレスト市内ビクトリア駅出口付近で夕方、2組の男に警察官と言われ、職務質問を受けた際に偽警察官とはわかっていたが旅券を渡したところ、中に挟んでいた百$を巧妙に抜き取られた。


 9. 6月中旬(20代前半男性)~置き引き
 ヤシ駅から夜行急行列車に乗車し、ブカレストに向かっている途中で、棚にのせていたバックパックの中からカメラ、服、傘等の日用品を窃取された。


10. 6月下旬(30代半ば男性)~偽警察官
 ブカレスト市内ロマーナ広場付近を夕方歩行中、2名の私服を着た警察官と名乗る男から、麻薬捜査のため財布の提示を求められ、これに応じたところ、先方は札の枚数を確認し、返還してくれたが、後で気づくと日本円1万円札6枚が抜かれていたことがわかった。


11. 7月上旬(30代前半男性)~強盗致死傷
 ブカレスト市内を夕方散策中、イラン人と称する男に話しかけられ、人気のない場所に連れて行かれ、同イラン人が金を要求してきたためもみ合いになり、被害者が護身用ナイフを取り出したところ、逆にナイフを奪われ、右ナイフを握ったため負傷し、現金約3万円を盗られた。


12. 7月中旬(20代半ば女性)~暴行
 ブカレスト市内の自宅ブロック前までタクシーで深夜帰宅したところ、後方より男がついてきて、アパートの階段までついてきて話しかけてきたので、話内容等不審なこともあり、携帯電話を取り出したところ、男は電話を盗ろうと襲いかかり、抵抗したところ右手にかみついた。電話は一度は奪われたが、逃げる最中に落としたため被害はなかった。軽傷。


13. 7月中旬(40代前半男性)~置き引き
 ブカレスト市内ミネルバホテルで午前中、関係者と打ち合わせていたところ、旅券、IDカード、現金が入った貴重品バックを盗難された。


14. 7月下旬(40代半ば男性)~窃盗
 ブカレスト市内ノルド駅から午後出たところ、スーツケースがかぎ状にナイフ等で切り裂かれており、在中の財布(現金1500$、カード入り)が盗まれていることがわかった。


15. 8月上旬(20代後半男性)~偽警察官
 ブカレスト市内大学広場駅にて、昼前、男が話しかけてきたのに応対したところ、私服警察官を名乗る者2名が、麻薬売買の疑いがあると職務質問を行ってきた。その際に荷物等も検査されたが、後で確認したところ800$の現金が1$札20枚にかえられていたことが判明した。


16. 8月上旬(20代男性3名)~偽警察官
 ブカレスト市内大学広場周辺にて、夕方、ギリシア人と称する男に話しかけられた際、応対したところ私服警察官を名乗る者2名から薬物売買の疑いで荷物検査をされた。3名のうち2名の財布から金銭が抜き取られていたことが後に判明した。


17. 8月中旬(40代前半男性)~スリ
 ブカレスト市内大学広場周辺にて、夕方、友人と歩行中にズボンの後ろポケットに入れていた旅券と財布(現金200$程度、キャッシュカード2枚入り)をいつの間にか抜き取られたもの。


18. 8月中旬(20代前半男性)~偽警察官
 ブカレスト市内ノルド駅付近を昼前通行中、私服の警察官を称する2名(さくらを含め3名)に旅券、財布の提示を求められ、身体検査を受けている間にマネーベルトから現金を盗取されたもの。


19. 8月下旬(20代半ば女性)~詐欺、強制猥褻、強要
 ブカレスト市内ノルド駅で停車中の列車から午前11時頃降りたところ、降車中に同人の荷物を載せたまま列車は出発してしまった。ノルド駅の警察に荷物の回収を要請に行ったところ、数時間後に荷物は戻ってきたが、受け取りに金が必要だと言われた。支払いを拒んでいると、カメラを渡すように言ったり、体に触ってきたりしたので、身の危険を感じ、持ち金の約50$相当を支払って午後8時頃やっと解放された。


20. 8月下旬(30代前半男性)~窃盗
 ユーゴスラビアからブカレストへ移動中の列車内で仮眠中の深夜、足元に置いていた鞄の口を壊され、中に入っていたPDA(スモールコンピュータ)を盗まれたもの。


21. 8月下旬(40代半ば男性)~置き引き
 ブカレストからチェルナボーダに向かう途中に立ち寄ったレストランにコンピュータ、現金、携帯電話等を入れたリュックサックを昼前、置き忘れたところ、2時間後に戻ったが既に盗まれていた。


22. 9月中旬(20代前半男性)~スリ
 ブカレスト市内議会宮殿のそばで午前、ジプシーらしき男に日本語で話しかけられたところ、柔道を教えてあげることになり、柔道の組み手を教えた際に現金5万円相当、学生証、カード等が入った財布をすられたものである。


23. 9月中旬(20代後半男性)~ひったくり
 ブカレスト市内ノルド駅周辺でホテルを探すために午前、歩いていたところ、24万円相当のノートパソコンの入った鞄をひったくられたもの。


24. 9月下旬(20代前半男性)~偽警察官
 ブカレスト市内議会宮殿前広場において、夕方、2人の私服警察官と称する者に呼び止められ、麻薬捜査を口実に財布の提示を求められ、これに応じたところ、在中の現金約5万円を抜き取られたものである。


25. 9月下旬(40代半ば女性)~車上狙い
 ブカレスト市内で自己の車両を夜間、路上に駐車させたところ、窓ガラスを割られ、運転席においてあった鞄を抜き取られていたものである。鞄には600$相当の現金、旅券、その他身分証明書、クレジットカード等が在中。


26. 10月上旬(40代前半男性)~偽警察官
 ブカレスト市内議会宮殿横を昼前歩行中、警察官と称する男たちに麻薬所持の疑いで検査すると言われたところ、所持品検査をされた。後で気づくと財布に入っていた2000$が1ドル紙幣にすりかわっていた。


27. 11月上旬(30代半ば女性)~強盗
 ブカレスト市内ロマーナ広場の近辺を夜間歩行中に、接近してきた20歳くらいの小柄の男にいきなり顔面を殴られ、肩から提げていたウエストポーチを強取されたものである。ポーチには旅券、現金(日本円で1万5千円程度)、トラベラーズチェック(総額7万円程度)等が入っていた。なお犯人には協力者とみられる女がおり、男は奪ったバックをその女に投げ渡し共に逃走したとのこと。


28. 11月下旬(20代前半女性)~窃盗強盗
ブダペストからブカレストへ移動中の列車内で深夜仮眠中のところ、手元に置いてあったカバンからカメラを盗まれ、また脱いでいた靴も盗まれた。またバックパックに拳大の穴があけられていた。


29. 12月中旬(30代後半女性)~詐欺
プロイエシュティに居住するルーマニア男性の知人を訪問滞在していたところ、右ルーマニア人より約千米ドルの貸し出しを要求され、これに応じたが、数日すると被害者がくれたものだと主張し返還に応じなくなったもの。


ルーマニア関連本

ルーマニアに関する本が沢山出ています。それぞれいろいろな角度からルーマニアを表現しています。

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